「静科(しずか)ってどんなメーカー?」「E-15とE-38、SDMの違いが分からない」——静科は神奈川県厚木市の防音・吸音パネル専業メーカーで、工場や公共施設の防音で培った技術を個人向けの薄型パネルに落とし込んでいる、知る人ぞ知る国産ブランドです。

この記事では、静科製品の販売店である当店(Bo-On Room)が、SHIZUKAシリーズの製品体系・構造の仕組み・使い分け・価格を一次情報で解説します。販売店なので当然おすすめする立場ですが、効かない音(低音・音漏れ)も正直に書きます。

結論:迷ったら「声の反響ならE-15、楽器・低音までならE-38、貼りたくない・大面積ならSDM」。E-15は300×600×15mmの薄型・裏面粘着付き・1枚¥3,880(当店価格・メーカー系ストアの¥4,268より安い)で、国産実力系の入門として最も試しやすい1枚です。

静科とはどんな会社か(一次情報)

  • 2006年1月設立・神奈川県厚木市の防音パネル製造メーカー。国内特許21件を取得し、複数の受賞実績があります[1]
  • 製品はハニカム(蜂の巣状)構造をコアにした独自のパネルで、工場設備・屋外機器の防音から、オフィス・保育園・個人の音響改善まで展開。
  • 2026年8月には自立式パネルSDMのサイズオーダー対応(高さ300〜2,000mm・5色)とレンタルプランを開始し、「試してから買う」導線も整いました[1]
  • AV系メディアの実機レビューでは、スピーカー背後・リスニングポイント後方への設置で「音像がシャープになり定位が明瞭になる」と評価されています(定在波には無効という限界も同記事が明記)[2]

製品体系——E系(貼る)とSDM系(置く)

製品 サイズ・仕様 性能(メーカー表記) 当店価格(税込・送料無料) 向く用途
E-15(貼る・薄型) 300×600×15mm・グレー・裏面粘着付き・カッター加工可 反射音を約20%低減(500Hz帯)・1,000Hz以上で40%超低減 1枚¥3,880/4枚¥14,800/8枚¥22,800 Web会議・配信・ボーカル・デスク周り
E-38(貼る・厚手) 300×600×38mm・320g・同構造 残響を約30%低減(250Hz)・500Hz以上で50〜80%超低減 1枚¥6,200/4枚¥19,000/8枚¥32,800 楽器・スピーカーの低音・会議室
SDM-900(置く・自立) 900×900mm・二つ折り屏風型・4色(黒/赤/青/グレー) 500Hz以上の中高音域を吸音(SDM系) ¥55,000 デスク背面・録音ブース・貼れない壁
SDM-1800(置く・大型) 1800×900mm・自立・4色・固定脚/専用バッグあり 500Hz以上で90%以上の吸音性能(メーカー表記) ¥85,000 会議室・教室・スタジオの壁一面

性能値の出典はメーカー公式ページ・リリース[1][3]。測定条件が異なるため他社の「−○dB」表記と直接比較はできません。

ハニカム構造の仕組み——なぜ薄くて効くのか

E-15/E-38は「表面・裏面の発泡ポリエチレン+内部のハニカム+発泡樹脂」の多層構造です[3]。音が表面から入ると、蜂の巣状の小さな部屋で反射を繰り返しながらエネルギーを失います。単層のウレタンやフェルトが「素材の厚みだけ」で吸うのに対し、構造で吸うため、15mmの薄さで声の帯域(500Hz〜)に届くのが特徴です。副次的なメリットとして、表面が発泡ポリエチレンなので水拭きでき、ウレタン系のようなにおいが少ない点も、リビングや子ども・ペットのいる家で効きます。

静科 SHIZUKA E-15 吸音パネル(300×600×15mm)。表面の吸音層と内部ハニカム構造

E-15とE-38の使い分け(早見表)

悩み 選ぶ厚み まずどこに何枚
Web会議で「声が響く」と言われた E-15 モニター裏に4枚(¥14,800)→ 解説
配信・ゲームの部屋鳴り E-15 マイク背面1面+左右で8枚 → 解説
ピアノ・ギターの響きすぎ E-38+E-15 背面・隅にE-38、反射点にE-15 → 解説
スピーカーの定位・低音のこもり E-38 スピーカー背面・部屋の隅に4枚〜
会議室・保育室 SDM-1800+E-38 対面の壁に自立2枚+壁上部 → 会議室保育園
防音室(OTODASU等)の内側 E-15 マイク背面と左右に4〜8枚 → 組み合わせ

枚数の一般則は壁面積の15〜35%。部屋の広さから 必要枚数シミュレーター で30秒で計算できます。

導入事例(メーカー公表)

メーカーの事例紹介では、幼稚園の内壁(園児の高音が和らぎ「働きやすくなった」との声)、3Dプリンタ防音ボックスの内側、音楽鑑賞室、マンションの宅録スタジオ(天井のみの施工で効果)、企業の会議室などが公開されています[4]。個人の音響改善から施設まで、同じパネルでカバーできるのがハニカム系の強みです。

正直に書く——静科製品が向かないケース

  • 隣室への音漏れを止めたい:吸音材では解決しません。遮音(防音室・遮音材)の領域です。
  • 重低音・振動:E-38でも250Hz以下の低域には限界があります。定在波対策には専用のベーストラップや部屋設計が必要です。
  • とにかく安く広く貼りたい:1㎡あたりの単価は輸入ウレタンの5〜10倍です。高音だけで良ければ安価品で足り、声の質まで求めるときに静科の出番です。
  • 壁紙への直貼り:粘着は跡が残る場合があります(メーカー注意事項)。賃貸はマスキング下地か立て掛けで。→ 剥がれ・跡の対策

どこで買うのが良いか(価格の正直な話)

E-15はメーカー系公式ストアで¥4,268、当店では¥3,880(いずれも税込・2026年8月時点)です。当店は販売店として、購入前の「何枚・どこに」相談、必要枚数シミュレーター、貼り方・剥がれ対策の記事群をセットで提供しています。SDMのサイズオーダーやレンタルはメーカー直の取り扱いです[1]

よくある質問

静科はどこの会社ですか?

神奈川県厚木市の防音パネル製造メーカーです(2006年設立・国内特許21件)。工場・施設向けの防音技術を個人向けパネルに展開しています。

E-15とE-38はどちらを買えばいいですか?

声の反響(Web会議・配信・ボーカル)はE-15、楽器やスピーカーの低音のこもりまで抑えたい場合はE-38です。併用する場合はE-38を隅と背面に。

NRC(吸音率)は公表されていますか?

公式ページにNRC値の公表はありません(未確認)。公表されているのは帯域別の低減率(E-15: 500Hz帯約20%・1kHz以上40%超等)です。

賃貸の壁に貼れますか?

裏面粘着付きですが、壁紙直貼りは跡が残る場合があります。マスキングテープ下地か、プラダンに貼って立て掛ける方法を推奨します。

SDMの色やサイズは選べますか?

SDM-900/1800は4色(当店取扱)。2026年8月からメーカーが高さ300〜2,000mm・5色のサイズオーダーとレンタルに対応しています。

お試しで1枚だけ買えますか?

買えます。E-15は1枚¥3,880(送料無料)。正面の壁に1枚貼って録音で比較してから、枚数を決める使い方をおすすめしています。

出典

  1. 静科「SHIZUKA Stillness Panel SDM オーダー対応開始」(PR TIMES 2026年8月17日・会社概要・特許・レンタル) https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000025.000081735.html
  2. AV Watch 実機レビュー https://av.watch.impress.co.jp/docs/review/review/1394877.html
  3. 静科 公式ストア E-15/E-38 製品ページ(構造・性能表記・注意事項) https://silent-provider.jp/products/ssp-e-15 / https://silent-provider.jp/products/ssp-e-38
  4. 静科 導入事例(幼稚園・スタジオ等) https://silent-provider.jp/blogs/

まず1枚、正面の壁で試してください。
静科 E-15 1枚 ¥3,880/8枚 ¥22,800、E-38 1枚 ¥6,200(税込・送料無料)

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