「OTODASU防音室を買ったけど、もっと防音性能を上げたい」——そう感じているオーナーのあなたへ、朗報があります。

OTODASUはすでに高性能な簡易防音室ですが、吸音材を追加することで体感防音性能をさらに5〜15dB向上させることができます。これはピアノの音量差に換算すると「隣の部屋でかすかに聞こえる」から「ほぼ聞こえない」レベルの変化です。

この記事では、防音室専門ショップ「Bo-On Room」がOTODASUの各モデルに最適な吸音材の組み合わせ、貼り方・設置方法、dBデータ、用途別カスタマイズプランまでを徹底解説します。あなたのOTODASUが、今日からさらに上のステージへ進化します。

OTODASU防音室に吸音材を追加してカスタマイズする完全ガイド

OTODASU防音室の防音性能をさらに上げる方法

OTODASUシリーズはパネル構造による遮音性能に加え、標準モデルには吸音材が内蔵されています。しかし「もっと静かにしたい」「録音の音質をプロに近づけたい」という声は後を絶ちません。それは決して機能不足ではなく、用途に応じたチューニングの余地があるということです。

OTODASUの防音性能をさらに向上させる方法は、大きく3つあります。

1. 吸音材の追加・交換:室内壁面・天井・コーナーに高性能吸音材を設置し、残響と音の反射を低減する。最もコストパフォーマンスが高い方法。

2. バストラップの設置:低周波(低音)はコーナーに溜まりやすい。コーナーへのバストラップ設置が低音処理に絶大な効果を発揮する。

3. 床の防振対策:床から伝わる振動(固体伝搬音)は通常の吸音材では対処できない。防振マットや防振インシュレーターの設置が有効。

この3つをOTODASUの各モデルに合わせて組み合わせることで、エントリーモデルでも中〜上位モデルに匹敵する音環境を実現できます。以下では科学的な原理から具体的な製品選びまで、順番に解説していきます。

まず手軽にOTODASUシリーズを確認したい方は、防音室の全ラインナップページからご覧ください。

なぜ吸音材を追加すると効果が上がるのか(科学的解説)

「防音室があれば吸音材は不要では?」——この疑問はとても自然です。しかし、防音室と吸音材はそれぞれ別の物理現象に作用するものであり、組み合わせることで初めて最高のパフォーマンスを発揮します。

防音室の遮音 + 吸音材の吸音 = 最強の組み合わせ

音の制御には主に2種類のアプローチがあります。

  • 遮音(しゃおん):壁・床・天井などの構造体で音を「反射・ブロック」し、外部への漏れを防ぐ。OTODASUのパネル構造が担う役割。
  • 吸音(きゅうおん):多孔質素材や繊維系素材が音波のエネルギーを熱エネルギーに変換し、音を「消滅」させる。吸音材が担う役割。

OTODASU防音室は優れた遮音性能を持ちますが、室内で発生した音は壁面で反射し続けます。この反射音(残響)が積み重なると、室内の音圧が上昇してしまいます。遮音性の高い空間ほど、この残響問題が顕在化しやすいのです。

物理的なメカニズム: 音圧レベル(dB)は反射回数が増えるほど指数関数的に積み上がります。遮音パネルだけで作られた空間では、外部への音漏れは抑えられても、室内音圧は吸音材なしでは高止まりします。吸音材を追加することで、反射の「連鎖」を途中で断ち切り、室内音圧そのものを下げることができます。

つまり「OTODASU(遮音)+吸音材(吸音)」という組み合わせは、音を外に出さないことと、室内に音を蓄積させないことを同時に実現する、二重の防衛ラインなのです。

室内の残響を減らすことで「体感防音性能」が向上する

残響時間(RT60)という概念があります。これは室内で発生した音が60dB減衰するまでの時間を示す指標です。一般的な居室では0.4〜0.8秒、スタジオでは0.1〜0.3秒が理想とされています。

OTODASUに吸音材を追加した場合、残響時間はモデルや吸音材の組み合わせによって異なりますが、標準状態から30〜60%短縮されることが期待できます。

体感防音性能とは: 実際の遮音量(dB)だけでなく、「どれだけ静かに感じるか」という主観的な指標です。残響が少ない環境では同じdBでも格段に静かに聞こえます。吸音材の追加は客観的な遮音性能(dB)と主観的な「静かさ」の両方を同時に改善します。

ボーカル録音やDTMの観点からも、残響が少ない空間では録音音質が劇的に改善します。マイクが「部屋の音」ではなく「声・楽器の音だけ」をクリアに捉えられるようになるからです。吸音材の追加は防音対策であると同時に、音楽制作環境のクオリティアップでもあります。

OTODASUモデル別・おすすめ吸音材の組み合わせ

OTODASUには複数のモデルがあり、それぞれ内寸・用途・予算が異なります。以下では各モデルに最適な吸音材の組み合わせを解説します。まず全モデルを一覧表で比較してから、各モデルの詳細を確認してください。

OTODASUモデル 内寸(mm) 標準遮音性能 推奨吸音材 追加後の目安遮音量 主な用途
OTODASU II Light 800×800×1,500 約-15dB OTODASU Magic II 約-20〜23dB 歌練習・テレワーク
OTODASU II-G 800×800×1,500 約-20dB ヘキサゴン吸音パネル 約-23〜26dB ゲーム配信・VTuber
OTODASU DX145 1,100×1,100×1,450 約-25dB SHIZUKA E-38 約-28〜32dB DTM・ミキシング
OTODASU DX160 1,100×1,100×1,600 約-25dB SSPパネル+バストラップ 約-30〜35dB ボーカル録音・楽器演奏
OTODASU KIDS 800×800×1,200 約-15dB フェルト吸音パネル 約-18〜22dB 学習・楽器練習
OTODASU DEKA FAN 1,400×1,400×1,900 約-20dB SHIZUKA E-15+Magic II 約-25〜30dB 複数人・大型楽器

※遮音量はあくまでも参考値です。実際の効果は設置環境・音の種類・吸音材の面積・設置方法によって異なります。

OTODASUモデル別吸音材組み合わせガイド

OTODASU II Light + OTODASU Magic II — エントリーでも確かな効果

エントリーモデル

OTODASU II Lightは吸音材なしのスタンダードなエントリーモデルです。「まず防音室を体験したい」というニーズに応えつつ、後から吸音材を追加することで本格的な防音環境に育てられる柔軟性が魅力です。

組み合わせの最適解はOTODASU Magic IIです。OTODASUシリーズ専用設計で、壁面への取り付けがマジックテープ方式で非常に簡単。厚さ25mmのウレタンフォームが中高音域の吸音に優れ、声や歌の反響を効果的に抑制します。

  • 設置箇所:壁面4面、天井(オプション)
  • 特に効果的な帯域:500Hz〜4kHz(ボーカル・話し声の主帯域)
  • 取り付け難易度:★☆☆(工具不要、マジックテープで貼るだけ)
  • 予算目安:Magic II×必要枚数

なお、最初から吸音材付きで購入したい場合はOTODASU II 吸音材付きモデルがお得です。

OTODASU II-G + ヘキサゴン吸音パネル — 配信映えする見た目と機能を両立

ゲーミング向けベスト

OTODASU II-Gはゲーミング仕様の内装を持つモデルです。配信映えを重視するVTuberやゲーム配信者にとって、機能だけでなく見た目も重要な要素になります。

このモデルには、カラーバリエーション豊富なヘキサゴン(六角形)吸音パネルの組み合わせを推奨します。蜂の巣状のデザインが配信画面に映り込んでも「プロスタジオ感」を演出し、視聴者へのインパクトも抜群です。吸音性能は厚さ30〜50mmのウレタンフォームタイプで中高音をしっかりカバーします。

  • 設置箇所:背面壁(カメラに映る面)を優先、側面へ展開
  • カラー選択のポイント:配信テーマカラー・ゲーミングLEDとの相性で選ぶ
  • 取り付け難易度:★☆☆(両面テープまたはピン留め)
  • 視覚的効果:配信クオリティの向上にも直結

吸音材付きのゲーミングモデルを検討している場合はOTODASU II-G 吸音材付きも選択肢に入れてください。

OTODASU DX145 + SHIZUKA E-38 — 高性能吸音でDTMスタジオ級に

DTM・録音向けプロ仕様

OTODASU DX145は内寸1,100mm×1,100mmを確保した中上位モデルで、デスクと椅子を置いてのDTM作業や、マイクスタンドを使ったボーカル録音に対応できます。

このモデルには静科のSHIZUKA Stillness Panel E-38(38mm厚)を強く推奨します。グラスウール系の高密度素材で、低中音域(125Hz〜500Hz)の吸音に優れており、DTMのモニタリング環境で問題になりやすいロー成分の処理に絶大な効果を発揮します。

  • NRC値(吸音率):0.95以上(ほぼすべての音を吸収)
  • 特に効果的な帯域:125Hz〜2kHz(楽器・ボーカルの核心帯域)
  • 設置箇所:壁面全面+天井(DX145は天井への設置スペースも確保しやすい)
  • 取り付け難易度:★★☆(専用金具またはマジックテープ推奨)

厚みを抑えたい場合は薄型のSHIZUKA E-15(15mm厚)も検討できます。E-38ほど低音域には効きませんが、中高音域のクリアな吸音が可能で、スペースを節約しながら音質改善できます。また、DX145 MG2モデルは標準で高性能吸音材が内蔵されているため、追加カスタマイズの出発点がさらに高くなります。

OTODASU DX160 + SSPパネル + バストラップ — プロ録音スタジオに迫る音環境

最高性能フラッグシップ

OTODASU DX160は内寸1,600mmという業界最大級の縦方向スペースを誇るフラッグシップモデルです。立った状態でのボーカル録音、チェロなどの弦楽器演奏にも対応できます。

このモデルのポテンシャルを最大限に引き出すには、面吸音と低音処理を組み合わせた「プロ仕様セットアップ」が必要です。

推奨構成:

  • 壁面:SSP SDM-900(900×900mm)を複数枚タイル状に配置
  • 大面積向け:SSP SDM-1800(1,800×900mm)で効率よくカバー
  • コーナー:三角形バストラップを4コーナーすべてに設置(低音処理の核心)
  • 天井:軽量パネルタイプで全面または市松模様に設置

SSPパネルは高密度グラスウールを特殊な布でラッピングしたプロ向け製品で、広帯域の吸音性能とインテリア性を兼ね備えています。バストラップとの組み合わせにより、63Hz以上の帯域で-30dB以上の実効遮音量が期待できます。

DX160 MG2モデルはさらに高性能な吸音材が最初から内蔵されているため、追加カスタマイズの効果を最大化したい方にはMG2をベースにすることを推奨します。

OTODASU KIDS + フェルト吸音パネル — 安全で楽しい学習環境

こども向け

OTODASU KIDSは子どもの学習やピアノ・ヴァイオリンなどの楽器練習を想定した専用モデルです。内寸は800mm×800mm×1,200mmとコンパクトで、子どもが集中できる「自分だけのスペース」を作れます。

KIDSモデルへの吸音材追加では、安全性と見た目の楽しさが最優先事項です。推奨するフェルト吸音パネルは以下の特性を持ちます。

  • 素材:ポリエステルフェルト(ファイバーフリー、手で触っても安全)
  • カラー:カラフルなバリエーションで子どもが喜ぶデザイン
  • 固定方式:ピン留めまたは両面テープ(壁を傷つけない方法)
  • 吸音性能:中高音域(500Hz以上)に効果的で、ピアノや歌声の反響を低減

子どもが自分でデコレーションできるような形で吸音パネルを設置するのも一つのアイデアです。防音室への親しみが増し、自発的な練習習慣につながります。大判のSHIZUKA E-15をカットして使うことも可能ですが、子どもが触れる環境ではフェルト系の方が安心です。

防音室内への吸音材の貼り方・設置方法

吸音材は「どこに貼るか」によって効果が大きく変わります。闇雲に貼るのではなく、音の反射が起きやすいポイントを理解した上で戦略的に設置することが重要です。

壁面への貼り方(マジックテープ推奨)

壁面への設置は吸音処理の基本です。以下の手順と注意点を守ることで、効果を最大化しながらOTODASUパネルへのダメージを防げます。

1

設置位置の決定: 音源(口・楽器)と向かい合う壁面を優先します。ボーカル録音なら正面壁と左右側面の耳の高さ(床から100〜160cm)から貼り始めます。

2

固定方法の選択: OTODASU Magic IIはマジックテープ(面ファスナー)での固定を推奨します。強力両面テープはパネル表面を傷める可能性があるため、必ず剥離テストをしてから使用してください。

3

隙間なく配置: 吸音パネルとパネルの間に隙間があると、そこから音が反射します。可能な限り目地なく、または最小限の目地で配置しましょう。

4

エアギャップの活用: 壁面から2〜5cmの空気層を設けて吸音材を設置すると、低音域の吸音率が向上します。専用スペーサーやダボを使って壁から浮かせる設置が理想です。

注意: OTODASUのパネル表面に強力な両面テープを直接貼ると、剥がすときにパネルの表面材が損傷することがあります。OTODASU Magic IIのようにマジックテープ対応の純正品、または専用金具を使用することを強く推奨します。

天井への設置

天井への吸音材設置は見落とされがちですが、録音品質に大きく影響します。特に声を発した際に天井への第一反射が最も強く、これを処理することで「こもり感」が解消されます。

  • 設置優先エリア: 音源の真上から前方1/3のエリア(第一反射点)を優先
  • 重量対策: 天井設置では落下リスクを考慮し、軽量なフォーム系パネル(OTODASU Magic II等)を選ぶ。1枚あたり500g以下が目安。
  • 固定方法: 強力マジックテープ+安全ピンの2重固定、またはワイヤーを通したハンギング式を推奨。
  • 面積目標: 天井面積の40〜60%以上をカバーすると残響時間の短縮効果が顕著に表れる。

DX160など内寸高さが1,600mmあるモデルでは、天井設置スペースが十分に確保できるため、大判のSSP SDM-900を天井に固定する設置が可能です。

コーナーへのバストラップ設置

低周波(63Hz〜250Hz)の音は室内のコーナー(壁と壁、壁と天井・床が交わる部分)に蓄積されやすい性質があります。この現象を「低音のビルドアップ」と呼び、DTM作業やボーカル録音で特に問題になります。

バストラップの仕組み: 低音はコーナーに多くの音エネルギーが集中します(壁面の2倍、コーナーは4倍の音圧)。コーナーに厚みのある吸音素材を設置することで、この集中したエネルギーを効率的に吸収できます。厚み100mm以上の密度の高い素材が理想です。

設置の優先順位:

  1. 縦コーナー(壁と壁が交わる角)× 4本 — 最優先
  2. 上部コーナー(壁と天井が交わる角)× 4本 — 次点
  3. 下部コーナー(壁と床が交わる角)× 4本 — 低音特に強い場合

SHIZUKA E-38は厚さ38mmの高密度素材で、三角形にカットしてコーナーに設置することでバストラップとして機能させることができます。

床の防振対策

床から伝わる振動(固体伝搬音)は、通常の吸音材では制御できません。ドラムや重低音の振動、足音などが問題になる場合は専用の防振対策が必要です。

  • 防振マット: OTODASU本体の下に敷く。ゴム系・EVAフォーム系が一般的。厚さ10mm以上を推奨。
  • 防振インシュレーター: スタジオモニタースピーカーやアンプの下に設置し、振動の伝搬を断ち切る。
  • 二重床構造: OTODASU内部にさらに防振マット+合板を重ねる「浮床」方式。効果は高いが重量増に注意。

吸音材追加による実際の効果(dBデータ)

「実際にどれくらい効果があるのか」——数字で確認してみましょう。以下のデータはBo-On Roomが収集した実測値・メーカー公表値・ユーザー報告値を総合したもので、設置環境によって差異が生じることをあらかじめご了承ください。

OTODASU各モデルの遮音量比較(1kHz帯域・参考値)

音源:ピンクノイズ 85dB SPL / 測定位置:室外1m

OTODASU II Light(標準)
-15dB
II Light + Magic II(4面設置)
-20dB
II Light + Magic II(全面+天井)
-23dB
DX145(標準)
-25dB
DX145 + SHIZUKA E-38(全面)
-29dB
DX145 + E-38 + バストラップ
-32dB
DX160 + SSPパネル + バストラップ
-35dB

dBの増加が体感にどう影響するかを理解するには以下の対応表が参考になります。

遮音量 体感 相当する環境
-10dB 音量が半分に聞こえる 隣室でかすかに聞こえる
-15dB かなり小さく聞こえる 2部屋隣でうっすら聞こえる
-20dB 集中しないと聞こえない 日本の住宅防音基準(L-55相当)
-25dB ほぼ聞こえないレベル マンション防音対策済み(L-45相当)
-30dB以上 完全に聞こえない(生活騒音以下) プロスタジオ近似(L-35相当)

重要: -25dBから-30dBへの5dBの差は「数値的には小さい」ように見えますが、体感では非常に大きな差です。-25dBが「集中すればかすかに聞こえる」とすると、-30dBは「耳を澄ましても気付かない」レベルの差があります。この最後の5dBを引き出すのがバストラップやSSPパネルの役割です。

用途別・最適なカスタマイズプラン

防音室のカスタマイズは「何のために使うか」によって最適な構成が異なります。以下では5つの主要用途別に、OTODASUモデルと吸音材の最適な組み合わせを提示します。

ボーカル録音・歌ってみた向け

目標:クリアなボーカル録音+音漏れゼロ

録音品質優先 ハウリング防止 残響制御

推奨モデル: OTODASU DX160 または DX160 MG2

ボーカル録音で最も重要なのは「部屋鳴り(room sound)」の排除です。マイクはわずかな反響音も拾ってしまうため、残響時間0.2秒以下のデッドな空間が理想とされています。

カスタマイズ構成:

  • 壁面全面:SSP SDM-900を市松状に配置
  • 天井:Magic II または SSPの軽量版で全面カバー
  • コーナー:SHIZUKA E-38をバストラップ状に設置
  • マイク背面(スタンド背後):反射防止の集中吸音処理

期待効果: 残響時間0.15〜0.25秒。録音後のリバーブ・コンプ処理の自由度が飛躍的に向上します。

DTM・ミキシング向け

目標:フラットなモニタリング環境

モニター精度優先 定在波対策 低音処理

推奨モデル: OTODASU DX145 または DX145 MG2

DTMのミキシングでは「耳で聴いた音と実際の音が一致している」ことが最優先事項です。室内の定在波(特定周波数の音が増幅される現象)は判断ミスの原因になります。

カスタマイズ構成:

  • 壁面:SHIZUKA E-38を壁面の60〜70%にカバー
  • モニタースピーカー背面:拡散板+吸音材を交互配置(flutter echo防止)
  • リスニングポイント後方:SSP SDM-1800で大面積処理
  • 全コーナー:バストラップ必須(定在波対策の核心)

期待効果: 周波数特性のフラット化。ミックスダウン後に外部環境でも同じように聞こえる「翻訳性の高いミックス」が可能になります。

ゲーム配信・VTuber向け

目標:クリアな声質+映える見た目

配信クオリティ優先 ノイズリダクション 見た目重視

推奨モデル: OTODASU II-G または II-G 吸音材付き

配信・VTuberにとって防音室は「背景」でもあります。吸音材の選択では機能性だけでなく、カメラに映った時の見た目も重要な評価軸です。

カスタマイズ構成:

  • 背面壁(カメラアングルのメイン):カラーヘキサゴンパネルで映えデコレーション
  • 側面:OTODASU Magic IIで実用的な吸音処理
  • 天井:軽量フォームパネルで声の反響を抑制
  • ゲーミングRGBライティングとの組み合わせで配信映え向上

期待効果: ボイスチャットでのクリアな音声。コンデンサーマイクでの配信でも室内反響が乗らず、視聴者からの「音質が良い」コメントが増加します。

楽器練習向け

目標:近隣への音漏れゼロ+楽器の豊かな響き

音漏れ防止最優先 適度な残響確保

推奨モデル: OTODASU DEKA FAN または DX160

楽器練習の場合、吸音しすぎると「デッドすぎて楽器が響かない」という問題が発生します。適度な残響(0.3〜0.5秒)を残しつつ、外部への音漏れを最小化することが目標です。

カスタマイズ構成:

  • 壁面:吸音パネルを40〜50%のカバー率(全面貼りは避ける)
  • 素材:SHIZUKA E-15(薄型で過吸音を防ぐ)
  • コーナー:バストラップで低音ビルドアップ対策
  • 一面は吸音材なしで残し、楽器本来の響きを確保

期待効果: 吸音45〜55%という「楽器に最適な残響感」を実現。演奏しながら自然なフィードバックが得られ、上達速度にも影響します。

テレワーク・Web会議向け

目標:外音の遮断+クリアな音声コミュニケーション

外音シャットアウト コスパ重視 設置かんたん

推奨モデル: OTODASU II Light または II 吸音材付き

テレワーク・Web会議では「声がクリアに伝わること」と「外の音が会議に入り込まないこと」が主な要件です。完璧なスタジオ品質は不要で、コストを抑えながら実用十分な環境を構築することが目標です。

カスタマイズ構成:

  • 壁面3〜4面:OTODASU Magic IIを貼るだけ(最小コスト構成)
  • マイク正面の壁:反響防止のため優先的に処理
  • 天井:余裕があれば追加、なくても実用上問題なし

期待効果: Web会議ツールのノイズキャンセル機能と合わせることで、屋外並みの騒がしい住環境でも快適なテレワーク環境が実現します。投資対効果が最も高い組み合わせです。

防音室内の快適性を上げるTips(換気・照明・デスク配置)

吸音材の設置と並行して、OTODASU内の居住性を高めることも長時間使用には欠かせません。防音室は密閉性が高いため、適切な環境設計をしないと快適に過ごせなくなります。

換気・空調対策

OTODASUシリーズで最も多い悩みが「暑い・息苦しい」という換気の問題です。密閉空間では体温と呼気でCO2濃度が上昇しやすく、長時間の使用には対策が必須です。

  • DEKA FANモデルを選ぶ: OTODASU DEKA FANは換気ファンが内蔵されており、換気問題を根本解決します。
  • 小型サーキュレーターの設置: 室内の空気を循環させるだけで体感温度が2〜3度下がります。ドア隙間から外気を引き込む配置が効果的。
  • 吸気ダクトの設置: OTODASUパネルの一部に換気穴を設け、防音性能を保ちながら空気の出入りを確保。防音ダクトパーツを使うと音漏れを最小限に抑えられます。
  • 冷感グッズの活用: USB給電の小型冷風機や、ネッククーラーの使用で夏場の長時間使用が快適になります。

照明計画

防音室内は窓がないため、照明計画が作業効率と気分に直結します。

  • 色温度の選択: 集中作業時は昼白色(5,000K前後)、ボーカル録音・クリエイティブ作業時は電球色(3,000K前後)が効果的。調色機能付きLEDテープが便利。
  • 配信・VTuber向け: RGBライティングで雰囲気を演出しながら、顔への照明(リングライト)を別途用意することで配信映えが格段に向上。
  • 影対策: 光源を複数設置し、影が出にくい配置にすることで長時間作業の目疲れを軽減。

デスク・機材配置のポイント

限られたスペースを最大限に活用するための配置術です。

  • デスクは壁から離す: スピーカーモニタリングをする場合、壁から最低でも30cm離すことで低音の壁面反射による音の濁りを防げます。
  • マイクスタンドの位置: マイクは可能な限り壁から離し、壁側に吸音材を集中配置した向きで収録することでクリアな録音が実現します。
  • ケーブル管理: 防音室のドア下部や専用の配線孔を通じてケーブルを取り回し、ドアが完全に閉まる状態を維持することが防音性能の維持に直結します。
  • モニター高さ: 長時間作業での姿勢対策として、モニターアームや高さ調節可能なデスクの活用を推奨します。コンパクトな防音室内では特に重要。
OTODASU防音室内の快適な作業環境セットアップ例

OTODASUユーザーの声(カスタマイズ事例)

実際にOTODASUを使用しているオーナーたちの体験談を紹介します。吸音材追加後の変化が特によく分かるレビューをピックアップしました。

★★★★★

OTODASU II Lightを購入して半年後にOTODASU Magic IIを壁面4面に追加しました。購入当初は「声がカンカンと反射して録音に使えない」と感じていたのですが、Magic IIを貼った途端に激変。DAWのプラグインを使わなくても、ローカットフィルターだけでほぼ完成する音が録れるようになりました。追加投資の価値は十分あります。

D.S. / 30代 / 歌ってみた投稿者 / 使用モデル:OTODASU II Light + Magic II
★★★★★

DX145にSHIZUKA E-38を全面設置しました。設置前はモニタースピーカーでミックスするとどうしても低音が増量して聞こえ、書き出したファイルをスマホで聴くと低音スカスカになる問題に悩んでいました。E-38設置後はコーナーのバストラップ効果も相まって低音がフラットに。他の環境で聴いても同じバランスのミックスができるようになりました。

K.M. / 40代 / DTMer・サウンドクリエイター / 使用モデル:OTODASU DX145 + SHIZUKA E-38
★★★★☆

OTODASU II-Gにカラーヘキサゴンパネルを設置しました。配信画面に防音室の内壁が映り込んでも「プロ感」が出るようになって視聴者からの反応も変わりました。防音性能も上がって深夜配信でも安心。唯一の課題は夏の暑さですが、USB小型ファンをドア隙間に設置することで解決できました。

R.T. / 20代 / ゲーム配信者・VTuber / 使用モデル:OTODASU II-G + ヘキサゴン吸音パネル
★★★★★

子どものピアノ練習用にOTODASU KIDSを購入し、フェルト製の吸音パネルを子どもと一緒に貼りました。子どもが「自分のスタジオ」として愛着を持って毎日練習するようになり、防音効果以上の副産物がありました。近所への音漏れも体感でかなり軽減されています。

A.N. / 30代(保護者) / 使用モデル:OTODASU KIDS + フェルト吸音パネル
★★★★★

DX160にSSPパネルをフル装備してバストラップも全コーナーに設置。測定アプリでRT60を計測したら0.18秒が出ました。小型ながらプロスタジオに近い数値で正直驚いています。ここまでくるとマイクプリアンプのキャラクターの違いまで聞き分けられる環境になります。費用は追加投資になりましたが、専用スタジオの月額費用と比べたら圧倒的にコストパフォーマンスが高い。

H.O. / 30代 / レコーディングエンジニア / 使用モデル:OTODASU DX160 + SSPパネル + バストラップ

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よくある質問(FAQ)

Q1. OTODASU II Lightに吸音材を追加すると何dB改善できますか?

設置条件によって異なりますが、OTODASU Magic IIを壁面4面に設置した場合、標準状態の約-15dBから-20〜23dB程度に改善されることが期待できます(1kHz帯域の参考値)。さらに天井にも設置した場合は-23〜25dBに達するケースもあります。

ただし、これはあくまで参考値です。実際の効果は設置環境(天井高・室内容積・床材など)や音の種類(話し声・楽器・低音)によって異なります。特に低音(250Hz以下)の改善にはバストラップが必要で、吸音パネルだけでは限定的です。

Q2. 吸音材と防音材の違いは何ですか?どちらが必要ですか?

吸音材は室内の音エネルギーを熱エネルギーに変換して「音を消す」素材です。ウレタンフォーム、グラスウール、ポリエステルフェルトなどがこれに当たります。残響の低減・録音音質の改善に効果があります。

防音材(遮音材)は音を反射・ブロックして「音を通さない」素材です。鉛シート、遮音シート、コンクリートなどが代表例です。主に外部への音漏れや外部からの騒音侵入を防ぐ目的で使います。

OTODASUは防音材(遮音パネル)を使った防音室なので、追加で吸音材を組み合わせることで「外に出さない(遮音)+室内で消す(吸音)」という最強の組み合わせになります。OTODASU Magic IIやSHIZUKA E-38は吸音材に分類されます。

Q3. OTODASUパネルに両面テープで吸音材を貼っても大丈夫ですか?

強力な両面テープを直接OTODASUパネルの表面に貼ることは推奨しません。剥がす際にパネル表面の素材(シート・塗装等)が損傷するリスクがあります。

推奨する固定方法は以下の通りです。

  • マジックテープ(面ファスナー): OTODASU Magic IIはマジックテープ対応設計。剥がし跡が残りにくく再配置も自由。
  • 専用クリップ・金具: パネルの端に引っかけるタイプの金具を使い、吸音材を吊り下げる方法。
  • ピン留め: フェルト系素材なら画鋲やプッシュピンで留める方法も選択肢(パネルへの微小な穴は不可避)。

いずれの方法も、最初に目立たない箇所で小さな面積でテストしてから本格的に設置することを推奨します。

Q4. 吸音材を貼りすぎると逆効果になることはありますか?

楽器演奏・音楽鑑賞目的の場合は、過吸音(オーバーダンプ)が問題になる場合があります。吸音材を全面に設置すると残響時間が極端に短くなり「デッドすぎる」空間になります。この状態だと楽器が響かず、演奏していて不快に感じることがあります。

推奨する吸音率の目安は用途によって異なります。

  • ボーカル録音・DTM:壁面の70〜90%(デッドな環境を好む)
  • 楽器練習:壁面の40〜60%(適度な残響を確保)
  • テレワーク・Web会議:壁面の30〜50%(実用的な吸音で十分)

一方、テレワーク目的では過吸音の弊害はほぼありません。录音品質よりも会話の明瞭度が優先されるため、しっかり吸音した方が良い結果が得られます。

Q5. OTODASU DX160とDX160 MG2の違いは何ですか?どちらを選ぶべきですか?

OTODASU DX160は標準モデルで、シンプルな内装構成です。DX160 MG2は高性能吸音材(OTODASU Magic IIグレード)が内部に標準装備されたプレミアムモデルです。

選択の目安:

  • 「とにかくコストを抑えて始めたい」→ DX160(後から吸音材を追加)
  • 「最初から高性能な環境を整えたい・追加作業の手間を省きたい」→ DX160 MG2
  • 「自分で好みに合わせてカスタマイズしたい」→ DX160(カスタムの自由度が高い)

DTM・ボーカル録音など音質を重視する用途では、MG2をベースに必要に応じてSSPパネルやバストラップを追加する構成が最もコストパフォーマンスに優れています。

Q6. 低音(バスドラム・ベース)の音漏れが特に気になります。効果的な対策はありますか?

低音(125Hz以下)は非常に波長が長く(1m以上)、通常の吸音パネルでは十分に処理できません。低音対策には複数のアプローチを組み合わせることが必要です。

  1. 厚みのある高密度吸音材: SHIZUKA E-38(38mm厚)のような高密度素材を使う。薄い素材では低音の吸音率が著しく低い。
  2. コーナーバストラップ: 低音はコーナーに集中するため、コーナーへの集中設置が最も効率的。
  3. エアギャップ(壁面からの浮き): 吸音材を壁面から5〜10cm浮かせて設置すると低域の吸音率が向上する。
  4. 防振対策の組み合わせ: バスドラムや電子ドラムの場合、音波だけでなく振動(固体伝搬音)が問題になる。防振マットと組み合わせることで初めて効果が出る。

なお、簡易防音室での完全な低音処理は物理的に困難です。特にバスドラム・サブウーファーの超低域(63Hz以下)については、音量を下げるか電子ドラムパッドへの切り替えも現実的な選択肢として検討してください。

Q7. 吸音材の寿命はどれくらいですか?交換時期の目安を教えてください。

吸音材の素材によって寿命が異なります。

  • ウレタンフォーム系(OTODASU Magic II等): 一般的に5〜10年が目安。紫外線や湿気に弱く、ボロボロに崩れてくる場合は交換時期のサイン。密閉空間内では比較的長持ちする。
  • グラスウール系(SHIZUKA等): 素材自体の劣化は少なく10〜15年以上使用可能。ただし表面の布カバーは5〜8年で汚れ・ほつれが目立ってくる場合がある。
  • ポリエステルフェルト系: 最も耐久性が高く15〜20年使用可能。汚れても水洗いできる製品も多い。

交換の実際のサインは「目視で崩れや変色が確認できる」「以前より音が響くようになった気がする」などです。定期的に手で触れて素材の弾力を確認することで、劣化を早期に発見できます。

Q8. 防音室の外側に吸音材を貼ることに意味はありますか?

OTODASUの外側への吸音材設置は、一般的にはほとんど効果がありません。外側に吸音材を貼っても、防音室内の音が室外に漏れる量には影響しないからです。

ただし、以下のケースでは外側への対策に意味があります。

  • 室外の反射音対策: 防音室が狭い部屋の角に置かれていて、室外の音が壁に反射して防音室に侵入する場合、外側の壁面に吸音材を貼ることで侵入音を減らせる。
  • 隣接する反射面の処理: 防音室のすぐ隣に大きな硬い壁がある場合、そこからの反射が隙間から侵入することを防ぐ効果がある。

基本的には、まず内側への吸音材設置を完成させてから、必要に応じて外側を検討する順序が正解です。

まとめ:OTODASUは「育てる防音室」

ここまで読んでいただいたことで、OTODASUへの吸音材追加がいかに大きな効果をもたらすかが伝わったと思います。改めて重要なポイントを整理します。

この記事のまとめ

  • OTODASUの遮音性能+吸音材の吸音性能の組み合わせで体感防音量が5〜15dB向上する
  • 吸音材は「残響の低減」と「体感防音性能の向上」という2つの効果をもたらす
  • モデル別の最適な組み合わせがある:II Light→Magic II、DX145→SHIZUKA E-38、DX160→SSP+バストラップ
  • 貼り方・設置場所(コーナー・天井・壁面の順で優先度を考える)が効果を大きく左右する
  • 用途によって「どこまで吸音するか」の最適値が異なる(録音はデッド、楽器は適度な残響を確保)
  • 換気・照明・デスク配置の最適化で防音室内の快適性も向上させられる

OTODASUは「買ったその日から完成形」ではなく、使いながら自分の用途に合わせて育てていける柔軟性が大きな魅力です。吸音材の追加は、その最初の、そして最も効果的なアップグレードです。

最初の一歩として、まずはコスパ最高のOTODASU Magic IIを試してみてください。壁面4面に貼るだけで、あなたの防音室は今日からワンランク上の環境に生まれ変わります。

より高みを目指すならSHIZUKA E-38SSP SDM-900も選択肢に入れて、ぜひBo-On Roomのラインナップを確認してみてください。

OTODASU防音室 × 吸音材の最強セットアップへ

モデル選びから吸音材の組み合わせまで、Bo-On Roomがトータルサポートします。
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