「ホワイトキューオンって実際どうなの?」「白い吸音材を探していたら見つけたけど、他とどう違う?」——東京防音のホワイトキューオンは、白色・厚手・置ける、という個性のはっきりした国産吸音材で、吸音材選びで必ず候補に挙がる製品です。

この記事では、防音・音響の専門店 Bo-On Room が、公開されている公称値と公式情報だけを使って、ホワイトキューオンの特徴・使い方・他素材との違いを公正に整理します。当店はホワイトキューオンの取扱店ではなく、静科の吸音パネル等を販売しています。その立場を明示したうえで、良い点は良いと書きます。

前提を1行:吸音材は部屋の中の反響を減らすもので、隣室への音漏れはほとんど減りません。→ 吸音と遮音の違い

結論:ホワイトキューオンは「白い見た目で、貼らずに置ける・立て掛けられる厚手(50mm)のポリエステル吸音材」。壁に貼りたくない人・白い部屋・広い面積を一気に確保したい人に向きます。一方、デスク周りに薄く目立たず貼りたい・裏面粘着で手早く済ませたい場合は薄型パネル(15mm級)が向きます。適材適所です。

ホワイトキューオンとは——公称スペック

項目 内容(公式情報・公式ストア表示)
メーカー 東京防音株式会社(1980年設立・埼玉県朝霞市・防音業界47年)[1]
素材 ポリエステル100%(再生ポリエステル)・密度30kg/m³[2]
代表サイズ ESW-1800: 910×1820×50mm(公式Yahoo!店 ¥10,800・2026年8月時点)[3]/ESW-415: 415×910×50mm(3枚セット¥6,000の記念セット実績)[2]
形状の特徴 50mm厚の自立できる硬さ=置く・立て掛ける・挟むが基本。カッターで加工可
派生シリーズ 卓上防音ブース「Okudake」(Desk ¥17,200/PRO ¥33,900・約−10dB/PRO MAX ¥64,800・約−15dB・外寸1400×800×860mm・約12kg)[2]
最近の動き 2026年6月に価格改定を告知。7月に「賃貸住宅フェア2026東京」出展(原状回復が容易な防音対策を訴求)[4]

ホワイトキューオンの強み(正直に)

  • 貼らなくていい:50mm厚で自立するため、立て掛け・置き・窓にはめ込みができ、賃貸の原状回復問題を回避しやすい。
  • 白い:吸音材は黒・グレーが多い中で、白い部屋・明るいオフィスに馴染む数少ない選択肢。
  • 厚みがある:50mmはポリエステル系として厚く、薄手フェルト(9mm級)より声の帯域に届きやすい。
  • 大判で面積を稼げる:910×1820mmの1枚で1.66㎡。壁面積の15〜30%という目安に早く到達できる。
  • 国産・老舗:防音専業47年のメーカーで、遮音材(シャットオンシート)・防振材まで一貫して揃う。

不得意なこと・注意点(公称情報からの整理)

  • 音漏れは減らない:吸音材の宿命。遮音は同社ならシャットオンシート等の領域。
  • デスク裏に「目立たず貼る」用途には大きい:50mm厚が張り出すため、モニター裏の省スペース設置には薄型が向く。
  • 裏面粘着はない:貼る場合は虫ピン・両面テープ等の固定を自分で用意する(置き型として使うのが本来の設計)。
  • 低音:50mmでも低音(250Hz以下)の吸収には限界がある。これはポリエステル系全般に共通。

他素材との比較(公称値ベース)

項目 ホワイトキューオン(東京防音) 静科 E-15/E-38(当店取扱) ウレタン24枚セット(中国製) PETフェルト9mm級
厚み 50mm 15mm/38mm 25〜50mm 9mm前後
構造・素材 ポリエステル100%(30kg/m³) 発泡PE表皮+ハニカム+発泡樹脂 単層ウレタン PETフェルト
性能の公称 —(用途別の案内が中心) E-15: 500Hz帯 約20%・1kHz以上40%超低減/E-38: 250Hz約30%・500Hz以上50〜80%超(メーカー表記)[5] 表記なしが多い 表記なしが多い
設置 置く・立て掛け・カット 裏面粘着で貼る(立て掛けも可) テープ別途 ピン・テープ
グレー 黒が中心 多色
1㎡あたり目安 約¥6,500(ESW-1800換算) E-15 約¥15,800(8枚セット) ¥1,500〜3,000 ¥3,000〜5,000
向く人 貼りたくない・白・大面積 省スペースで声の帯域・手早く貼る とにかく安く高音だけ 見た目重視
使い分けの結論:部屋の面で稼ぐならホワイトキューオン、デスク周りの反射点に薄く効かせるならE-15、低音まで踏み込むならE-38。組み合わせて使っても何の問題もありません。当店の 必要枚数シミュレーター は面積ベースなので、どの素材でも目安に使えます。

ホワイトキューオンの使い方(公式の設計思想に沿って)

  1. 立て掛け:音源の正面・一次反射点の壁に立て掛ける。大判1〜2枚で6畳の「正面」を覆える。
  2. 窓のはめ込み:カットして窓枠の内側に。外からの騒音の高音成分と、室内の反射を同時に減らす。
  3. 卓上ブース化:Okudakeシリーズは机上を三方から囲う既製品。Web会議・卓上収録に。
  4. 家具の裏:本棚と壁の隙間に挟むなど、面で仕込む使い方も厚みがあるからできる。

貼って使いたい場合の固定方法は 剥がれ・跡の対策 を参照してください(虫ピン・面ファスナー・立て掛けが安全です)。

よくある質問

ホワイトキューオンはどこで買えますか?

東京防音の公式オンラインストアと、楽天・Yahoo!の公式店、ヨドバシ・モノタロウ・島村楽器などで販売されています(当店では取り扱っていません)。

ホワイトキューオンで音漏れは防げますか?

防げません。吸音材のため、部屋の反響を減らす用途です。音漏れには同社の遮音材や防音室が必要です。

静科E-15とどちらを買うべきですか?

大面積を貼らずに確保したいならホワイトキューオン、デスク周りに薄く目立たず貼りたいならE-15が向きます。目的が違う製品なので併用も合理的です。

カットできますか?

カッターで加工できる硬質ポリエステルボードです。窓のはめ込みなど寸法合わせが可能です。

何枚必要ですか?

壁面積の15〜30%が目安です。ESW-1800なら1枚1.66㎡なので、6畳の「声の反響」目安(4.4〜5.9㎡)は3〜4枚に相当します。

価格は今いくらですか?

2026年6月に価格改定が告知されているため、最新価格は公式ストアでご確認ください(本記事の価格は2026年8月時点の公式店表示です)。

出典

  1. 東京防音「賃貸住宅フェア2026東京」出展リリース(会社概要・製品ラインナップ) https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000014.000066884.html
  2. 東京防音 公式オンラインストア 商品データ(ESW-415・Okudakeシリーズの価格・サイズ・素材) https://www.piano-bouon.jp/
  3. Yahoo!ショッピング 東京防音公式店 ESW-1800 表示(2026年8月31日取得) https://shopping.yahoo.co.jp/search?p=%E5%90%B8%E9%9F%B3%E6%9D%90
  4. 東京防音 新着情報(2026年6月23日 価格改定告知) https://www.bouon.jp/news/
  5. 静科 公式ストア E-15/E-38 製品ページ https://silent-provider.jp/products/ssp-e-15

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