「吸音と遮音って、何が違うの?」——防音対策を始めようとした人の多くが、最初にぶつかる疑問です。
ホームセンターで「吸音材」を買って部屋に貼ったのに、隣の部屋に音が丸聞こえ…。あるいは「遮音シート」を壁に貼ったら今度は部屋の中が反響してうるさくなった…。こうした失敗談は後を絶ちません。
吸音と遮音は、どちらも「防音」に関わる対策ですが、仕組みもアプローチも根本的に異なります。この違いを理解しないまま製品を選ぶと、お金と時間を無駄にしてしまいます。
この記事では、防音室専門ストア「Bo-On Room」が吸音・遮音・防振・制振の違いから、用途別の最適な組み合わせ方、具体的なおすすめ商品までをすべて徹底解説します。読み終わる頃には「自分に必要な防音対策」が明確にわかるはずです。
吸音と遮音の違いを一言で説明すると
まず最初に、最も重要なポイントを端的に整理しておきましょう。
吸音(きゅうおん)
音のエネルギーを素材内部で熱に変換して消す対策。
「部屋の中の音の響きを抑える」効果がある。
遮音(しゃおん)
音を壁や素材で反射・遮断して通り抜けさせない対策。
「音を外(隣室)に漏らさない」効果がある。
最も大切なのは次の一点です。吸音だけでは防音にならない。遮音だけでは音環境が悪化する。
吸音材を部屋に貼っても、音が外に漏れるのを防ぐ効果はほとんどありません。これが多くの人がやってしまう最大の誤解です。吸音材は「部屋の中の響き(残響)を減らす素材」であり、「壁を音が通り抜けるのを止める素材」ではないのです。
逆に、遮音シートや重い材料で密閉した部屋は、反射音が増えて室内がよりうるさく感じられます。音は密閉された空間の中で跳ね返り続けるからです。
防音の鉄則:吸音+遮音をセットで使う
「外に音を漏らさない(遮音)」+「部屋の中で音が暴れないようにする(吸音)」を組み合わせることで、初めて本格的な防音効果が生まれます。この組み合わせを理解することが、防音対策成功の最初の鍵です。
吸音とは?仕組みと効果を詳しく解説
吸音の仕組みと、実際にどのような効果があるのかを詳しく見ていきましょう。
吸音の仕組み——音エネルギーを熱エネルギーに変換する
音は空気の振動(疎密波)として伝わります。この振動が吸音材の内部に入り込むと、素材を構成する繊維や気泡の中を空気が行き来しながら摩擦熱に変わり、エネルギーが消費されます。これが吸音の基本原理です。
たとえるなら、水をスポンジに吸わせるイメージです。スポンジに水が入り込むと、スポンジの繊維との摩擦で水の勢いが失われます。吸音材は音(空気の振動)に対してこれと同じことをしています。
- 多孔質素材(グラスウール・ウレタンフォームなど):細かい気泡・繊維に空気が入り込んで摩擦が起きる
- 共鳴型吸音(有孔板・ヘルムホルツ共鳴器など):特定の周波数の音と共鳴して消費させる
- 板振動型吸音(薄い板・膜状素材など):板が振動することで特定周波数のエネルギーを消費する
一般的な吸音材(グラスウール・ウレタンフォームなど)は多孔質型で、中高音域(500Hz以上)の吸音に優れます。
吸音材の種類——素材別の特徴
市場に出回っている吸音材は主に以下の種類があります。それぞれの特徴を理解して選ぶことが重要です。
| 素材 | 得意な音域 | NRC値の目安 | 特徴・用途 |
|---|---|---|---|
| グラスウール | 中高音(500Hz〜) | 0.65〜0.95 | コスパ高い・スタジオ定番。ガラス繊維のため取り扱い注意 |
| ロックウール | 中高音(500Hz〜) | 0.70〜0.95 | 耐火性・耐湿性あり。グラスウールより繊維が太い |
| ウレタンフォーム | 中高音(1kHz〜) | 0.40〜0.85 | 軽量・DIY向き。スタジオの壁面によく使われる楔形タイプも |
| フェルト(PET) | 中高音(500Hz〜) | 0.55〜0.80 | 軽量・肌触りよい・環境配慮型。賃貸DIYに最適 |
| 木質繊維板 | 低〜中音(250Hz〜) | 0.50〜0.75 | インテリア性高い。デザイン性と吸音性を両立 |
| 有孔板(穴あき板) | 特定周波数(共鳴型) | 0.40〜0.70 | 特定音域を狙い撃ちできる。ホールや教室に使用 |
吸音性能の指標——NRC値とは何か
吸音材の性能を表す指標としてNRC値(Noise Reduction Coefficient:騒音低減係数)があります。
NRC値は0〜1.0で表され、1.0に近いほど音をよく吸収することを意味します。
- NRC 0.9以上:非常に高性能(プロスタジオグレード)
- NRC 0.7〜0.9:高性能(ホームスタジオ・練習室向け)
- NRC 0.5〜0.7:中程度(テレワーク・生活環境向け)
- NRC 0.5未満:補助的使用向け
NRC値の注意点
NRC値は250Hz・500Hz・1000Hz・2000Hzの4周波数の平均値です。低音域(125Hz以下)の吸音性能は反映されていません。低音対策が必要な場合は厚みのある素材(50mm以上)や別途バストラップ(低域吸音コーナー処理)が必要です。
吸音材が得意な音・苦手な音
吸音材が得意な音
- 会話・話し声(500Hz〜4kHz)
- 高音の楽器(バイオリン、フルート)
- テレビ・スピーカーの中高音
- 室内の残響・エコー
吸音材が苦手な音
- 低音の楽器(ベース、バスドラム)
- ピアノの低音域(100Hz以下)
- 足音・振動(固体伝搬音)
- 空調の低周波ノイズ
吸音材の最大の弱点は低音への対応力の低さです。低音は波長が長く(例:100Hzの波長は約3.4m)、薄い吸音材では十分に吸収できません。厚みを増す(100mm以上)か、コーナーにバストラップを設置するなどの対策が必要です。
よくある誤解:吸音材を貼っても外に音は漏れる
吸音材は「室内の音環境を整える」ものです。隣の部屋への音漏れを防ぐ遮音効果はほぼありません。「防音したい」=「音を外に漏らしたくない」という目的なら、遮音対策が必要です。
遮音とは?仕組みと効果を詳しく解説
遮音の仕組み——音の反射と遮断
遮音とは、音(空気の振動)が壁や材料を通り抜けるのを防ぐことです。音は空気を伝わりますが、密度の高い重い素材に当たるとほとんどが反射され、通り抜けられる音が大幅に減少します。
物理的には「質量則(Mass Law)」という法則が働きます。素材の面密度(重さ)が2倍になると、遮音性能は約5〜6dB向上します。これが遮音の基本原理で、鉛や石膏ボードなど「重い素材」が遮音材として使われる理由です。
ただし、質量だけでは限界があります。音は壁を通り抜けるだけでなく、建物の構造体(柱・床・天井)を振動として伝わる「固体伝搬音」という経路もあります。この場合は後述する「防振」対策が必要です。
遮音材の種類——主な素材と用途
| 素材 | 面密度(kg/m²) | 特徴 | 主な用途 |
|---|---|---|---|
| 遮音シート(ゴム系) | 5〜10 kg/m² | 薄くて高い遮音性。曲げやすい | 壁・床への貼り付け、DIY |
| 石膏ボード | 8〜15 kg/m² | コスパ最高。施工が容易 | 壁・天井の二重構造 |
| 鉛シート | 10〜25 kg/m² | 非常に重く高性能。高コスト | スタジオ・録音室 |
| コンクリート | 200〜500 kg/m² | 最高の遮音性。建物構造材 | 建築構造体 |
| 合板・MDFボード | 8〜15 kg/m² | 加工しやすい。単体では不十分 | 防音室の壁材(複合使用) |
| 制振合板(SHIZUKA等) | 15〜20 kg/m² | 遮音+制振を兼ねる高機能素材 | 簡易防音室・高性能DIY |
遮音性能の指標——TL値・Dr値・D値
遮音性能には複数の指標があります。製品選びで重要なものを解説します。
- TL値(Transmission Loss:透過損失):ある周波数の音が素材を通過する際に失われるdB数。値が大きいほど遮音性能が高い
- Dr値:実際の建築物で測定された遮音等級。Dr-30〜Dr-65の範囲で表記される
- D値:部屋から部屋への遮音性能の総合指標。「D-50以上」でプロスタジオレベルとされる
日常生活での目安
- -25dB:普通の会話が聞こえにくくなるレベル
- -30dB:集合住宅での生活音対策の最低ライン
- -40dB:ピアノ練習に必要なレベル(周囲環境による)
- -50dB以上:プロのレコーディングスタジオレベル
遮音材が得意な音・苦手な音
遮音材が得意な音
- 中高音の空気伝搬音(声・楽器)
- テレビ・音楽の音漏れ防止
- 外からの騒音(交通騒音・工事音)
遮音材が苦手な音
- 固体伝搬音(足音・ドア開閉)
- 振動・低周波音
- コインシデンス効果(特定周波数で性能が落ちる現象)
遮音材の最大の弱点は「コインシデンス効果」です。素材には固有の共振周波数があり、その周波数の音が来ると遮音性能が著しく低下するという現象です。この弱点を補うために、異なる厚みや素材を組み合わせる「二重壁」や「複合遮音」が実際の施工では多用されます。
吸音・遮音・防振・制振の違い比較表
防音に関わる4つの対策を一覧で比較します。
| 対策 | 目的 | 仕組み | 対象の音 | 代表的素材 | 単体での防音効果 |
|---|---|---|---|---|---|
| 吸音 | 室内の残響を減らす | 音エネルギーを熱に変換 | 空気伝搬音(中高音) | グラスウール、フェルト、ウレタンフォーム | △(室内環境改善のみ) |
| 遮音 | 音の透過・漏れを防ぐ | 重い素材で音を反射・遮断 | 空気伝搬音(全音域) | 遮音シート、石膏ボード、鉛シート | ○(室内が響くようになる欠点あり) |
| 防振 | 振動の伝わりを遮断 | 弾性素材で振動を絶縁 | 固体伝搬音(足音・振動) | 防振ゴム、防振マット、スプリング | △(固体音専用) |
| 制振 | 素材の振動を抑制 | 振動エネルギーを熱に変換 | 構造体の共振・振動 | 制振シート、制振合板(SHIZUKA等) | △(他の対策と組み合わせが必要) |
4対策の役割分担まとめ
- 外に音を漏らさないようにする → 遮音
- 部屋の中を静かで聴きやすい環境にする → 吸音
- 床や壁の振動で音が伝わるのを防ぐ → 防振
- 壁材・パネルが共振して音が増幅されるのを防ぐ → 制振
防振・制振とは?吸音・遮音との違い
吸音・遮音ほど知名度はありませんが、防振と制振は特定の場面では欠かせない対策です。
防振の仕組みと用途
防振とは、振動が直接構造体(床・壁・天井)に伝わるのを断ち切る対策です。楽器の演奏台や機械の下に防振ゴムを挟むイメージが最もわかりやすいでしょう。
音には「空気伝搬音」と「固体伝搬音」の2種類があります。固体伝搬音とは、床や壁を振動として直接伝わる音のことで、足音・ドアの開閉音・洗濯機の振動などがこれにあたります。防振マットや防振ゴムは、この固体伝搬音の伝達経路を絶縁します。
- 防振ゴム:機械・スピーカーの設置台に使用。耐荷重に応じて種類を選ぶ
- 防振マット:床全体に敷く。ドラムセットや洗濯機の下に最適
- スプリングアイソレーター:プロ用録音ブースの床構造に使用される高性能防振
防振の重要性が高い楽器
ドラム・電子ドラム・ピアノ・エレキベース(アンプあり)など、打撃や振動が床に伝わりやすい楽器では防振対策が特に重要です。吸音・遮音だけでは隣室や下の階への固体伝搬音は止められません。
制振の仕組みと用途
制振とは、素材や構造体が音によって共振する(共鳴して増幅してしまう)のを抑制する対策です。金属板や薄い合板に音が当たると、その素材が共振して音を増幅させることがあります。制振シートや制振合板はこの現象を防ぎます。
代表的な制振素材:
- 制振シート:アスファルト・ゴム系。車の内装やエンジンルームに多用
- 制振合板(SHIZUKAシリーズ等):合板の内部に制振層を挟んだ高機能建材。壁・床・簡易防音室の構造材として使用
4つの防音対策の使い分け
4つの対策は「状況に応じた組み合わせ」が最大効率を生みます。
| 悩み・状況 | 主に必要な対策 |
|---|---|
| ギターの音が隣に漏れる | 遮音 + 吸音 |
| 電子ドラムの振動が下の階に伝わる | 防振 + 遮音 |
| 部屋の中で音が響きすぎる(反響が大きい) | 吸音 |
| 録音時のルームノイズを減らしたい | 吸音 + 制振 |
| 洗濯機の振動音が気になる | 防振 |
| ピアノを毎日練習したい(集合住宅) | 遮音 + 吸音 + 防振 |
「吸音+遮音」の組み合わせが最強の理由
防音の世界では「吸音と遮音はセットで使うのが大原則」と言われます。その理由を物理的に説明します。
二層構造の仕組み
音が外に漏れる経路を考えると、次のようになります:
- 室内で音が発生し、空気を振動させながら四方に広がる
- 音が壁に到達し、壁を通り抜けようとする
- 壁を通り抜けた音が、隣室の空気を振動させる
この経路に対して:
- 吸音材(室内側)で音のエネルギー自体を減衰させる → 壁に届く音の量を減らす
- 遮音材(壁材)で残った音を反射・遮断する → 通り抜ける音を最小化する
この二段構えにより、単体使用より大幅に高い防音効果が得られます。これが本格的な防音室(スタジオ)で「吸音材+遮音材+エアギャップ(空気層)」の多層構造が採用される理由です。
実際のdB低減効果——組み合わせで何dB変わるか
下記は典型的な施工例での遮音量の違いです(あくまで概算値で、環境・周波数により異なります):
| 施工パターン | 遮音量の目安 | 体感 |
|---|---|---|
| 何もしない(一般的な石膏ボード壁) | 約 -30dB | 隣室で話し声が聞こえる |
| 吸音材のみ貼り付け(室内) | 約 -32〜35dB | ほぼ変化なし(室内の響きは改善) |
| 遮音シートのみ追加 | 約 -38〜42dB | 声は聞こえにくくなるが響く |
| 吸音材+遮音シートの組み合わせ | 約 -45〜50dB | 声はかなり聞こえにくくなる |
| 簡易防音室(OTODASU等) | 約 -20〜30dB(室単体) | 簡易防音室内では大幅な静音効果 |
| 本格防音室(二重壁+吸音+防振浮き床) | 約 -60〜80dB | プロレコーディングスタジオレベル |
dBの体感について
人間の耳は-10dBで「音が約半分の大きさ」に感じます。-20dBで「4分の1の大きさ」、-30dBで「8分の1」の体感です。-20〜25dBでも、うるさいピアノが「生活音程度」に聞こえるほどの効果があります。
用途別・最適な防音対策の選び方
防音対策は用途によって最適解が変わります。あなたの状況に合ったセクションを参照してください。
楽器演奏には?
楽器演奏の防音は「音量が大きい」「低音が多い」「振動が伴う」という三重の難しさがあります。
楽器演奏の防音で必要な対策
- 遮音:音漏れ防止。遮音シート+石膏ボードの複合壁が基本
- 吸音:室内残響の制御(演奏のしやすさと音質改善)
- 防振:特にドラム・ピアノは床への振動対策が必須
特にアコースティックピアノ・ドラムセットは生音が100dBを超えることもあり、-40dB以上の対策が必要です。DIYでは限界があるため、簡易防音室の導入が最もコスパの良い解決策になります。
ギター・バイオリン・管楽器(70〜90dB程度)なら、OTODASU Ⅱ(吸音材付き)のような簡易防音室でも十分な効果を得られます。
テレワーク・Web会議には?
テレワークの防音ニーズは「自分の声が外に漏れるのを防ぐ」と「外の騒音が入るのを防ぐ」の2方向があります。
- 声の漏れ防止:小型の遮音ブース、または吸音パネル+デスクパーティション
- 外騒音の遮断:窓の防音対策(防音カーテン+防音シート)が効果的
- 背景ノイズの低減:吸音材で部屋の残響を減らすとマイク品質が向上
テレワーク目的なら大型防音室は不要です。OTODASU Ⅱ Lightのようなコンパクトなモデルや、吸音パネルの組み合わせで十分なケースが多いです。
賃貸の生活音対策には?
賃貸物件では「壁に穴を開けない」「原状回復できる」という制約があります。賃貸向けの防音対策は以下を参考にしてください。
- 壁への対策:両面テープ・突っ張り棒で設置できる吸音パネル(フェルト系素材)
- 床への対策:防音カーペット+防振マットの重ね使い
- 根本的解決:組立式簡易防音室を室内に設置。退去時は解体して持ち出せる
賃貸でよくある失敗
市販の「防音壁紙」や「遮音カーテン」は、劇的な効果は期待できません。これらは数dB程度の補助効果しかなく、根本的な防音対策にはなりません。生活音レベルの対策としては有効ですが、楽器演奏・大音量の動画視聴には不十分です。
配信・録音(ゲーム配信・ポッドキャスト・音楽制作)には?
配信・録音の防音対策で最も重要なのは「マイクに入る余計な音をなくすこと」です。ここでは遮音より吸音が主役になります。
- 吸音優先:部屋の残響(エコー)がマイクに乗ると録音品質が大幅低下
- 反射音の制御:スピーカーと反対側の壁・天井に吸音パネルを設置
- 外部ノイズカット:防音室での収録が理想。OTODASU Ⅱ-G(ゲーミング仕様)は配信環境に最適化されています
吸音材・遮音材のおすすめ商品
Bo-On Roomが取り扱う吸音材・遮音材の主要商品を紹介します。用途と目的に合わせて選んでください。
吸音パネル・吸音材
制振パネル(遮音+制振の複合素材)
防音ソフトパネル(設置型・大型)
簡易防音室なら吸音+遮音+防振を一体化
ここまで吸音・遮音・防振・制振の各対策を解説してきましたが、「自分で施工するのは大変…」「何から手をつければいいかわからない」という方も多いでしょう。
そんな方に最もおすすめなのが組立式の簡易防音室です。吸音材・遮音パネル・防振機構を一体化した設計で、難しい施工知識がなくても本格的な防音環境が手に入ります。
OTODASU Ⅱシリーズ——エントリーモデル
OTODASU Ⅱは工具不要で組立可能な簡易防音室のエントリーモデルです。吸音材あり・なしで選べます。
OTODASU Ⅱ-G——ゲーミング・配信特化モデル
配信・ゲーム実況に特化した仕様。LEDイルミネーション対応の内装と吸音材を組み合わせた、配信環境に最適な一台です。
OTODASU DXシリーズ——中上位・最上位モデル
より高い防音性能と広い内寸を求める方向けのDXシリーズ。グランドピアノ・ドラム・管楽器など大型楽器や本格的な録音環境に対応します。
OTODASU KIDS——子ども向け学習室
よくある質問(FAQ)
Q1. 吸音材だけ貼れば防音できますか?
いいえ、吸音材だけでは防音(音の外部への漏れを防ぐこと)はできません。吸音材は「部屋の中の音の響き・残響を減らす」素材です。隣室や外への音漏れを防ぐためには、遮音対策(遮音シート・石膏ボードなど重い素材)が必要です。吸音と遮音は目的が異なり、本格的な防音には両方が必要です。
Q2. 遮音シートだけで防音は完結しますか?
遮音シートを貼ると音の透過を減らす効果はありますが、遮音だけでは室内が反響しやすくなるというデメリットがあります。音が遮音材に反射して部屋の中で跳ね回り、かえってうるさく感じられることがあります。遮音シートと吸音材をセットで使うことで、音の漏れを防ぎながら室内の音環境も快適に保てます。
Q3. NRC値が高ければ高いほど良いですか?
用途によります。NRC値が高いほど吸音性能は高いですが、全ての音域を均等に吸音するわけではありません。NRC値は250Hz〜2000Hzの平均値なので、低音域(125Hz以下)の吸音性能は別途確認が必要です。また、部屋全体の吸音が強すぎると「デッドルーム(無響室に近い環境)」になり、演奏・会話がしにくくなります。用途に合わせて適切な吸音量を設計することが重要です。
Q4. 賃貸でも防音対策はできますか?
はい、可能です。賃貸では「壁に穴を開けない」「原状回復できる」という制約がありますが、以下の方法が有効です:(1)両面テープ・マジックテープで設置できる吸音パネルを壁に貼る、(2)防音マット+防振マットを床に敷く、(3)組立式簡易防音室(OTODASUシリーズ)を室内に設置する。特に簡易防音室は退去時に解体して持ち出せるため、賃貸での本格防音に最も適しています。
Q5. 足音や振動対策には何が必要ですか?
足音や振動は「固体伝搬音」と呼ばれ、床や壁を直接振動として伝わります。この種の音には吸音材・遮音シートはほとんど効果がなく、防振対策が必要です。具体的には防振マット・防振ゴムを床に敷くことで振動の伝達を大幅に低減できます。電子ドラムや洗濯機の下への防振マット設置が特に効果的です。
Q6. 防音室はどのくらいの防音効果がありますか?
防音室の性能は製品・グレードによって大きく異なります。OTODASUのような簡易防音室は、使用環境や音の種類にもよりますが、一般的に-20〜-30dB程度の遮音効果が期待できます。-20dBは音量がおよそ「4分の1」に感じられる水準です。本格的なプロスタジオ(-60dB以上)には及びませんが、一般住宅での楽器練習・テレワーク・配信には十分な効果です。また、防音室内部に吸音材を追加することで収録品質もさらに向上します。
Q7. 吸音材と防音材は同じものですか?
「防音材」は吸音材・遮音材・防振材などを総称した言葉です。「吸音材」は防音材の中の一種類であり、「音を吸収して室内残響を減らす素材」を指します。一方、「防音」は音の漏れを防ぐ遮音を含む広い概念です。「防音材」と書かれていても、実際は吸音効果しかない製品も多いため、製品のスペックでNRC値・遮音量(dB)を必ず確認しましょう。
Q8. 子どものピアノ練習に防音室は必要ですか?
集合住宅(マンション・アパート)でのアコースティックピアノ練習には、防音対策を強くお勧めします。アコースティックピアノの音量は80〜90dB以上に達することがあり、一般的な住宅の壁(遮音量約30dB)では隣室に十分な音が伝わります。特に固体伝搬音(鍵盤の打撃音)も問題になるため、防振マットの設置と合わせた対策が理想的です。OTODASU KIDSは子どもの学習・ピアノ練習に特化した設計で、お子様の防音環境づくりに最適です。
まとめ
この記事のポイント
- 吸音:室内の残響・反響を減らす。音漏れ防止効果はほぼない
- 遮音:音の透過を遮断して外への漏れを防ぐ。単体では室内が響く
- 防振:足音や機械振動などの固体伝搬音を遮断する
- 制振:素材の共振・振動増幅を抑える
- 最強の組み合わせ:吸音+遮音をセットで使うことが防音の基本
- 用途別の選択:楽器=吸音+遮音+防振、配信=吸音重視、賃貸=簡易防音室が最適解
吸音と遮音の違いを理解することは、防音対策の失敗を防ぎ、コストと効果のバランスを最大化するための第一歩です。
「吸音材を買ったのに効果がない」という方の多くは、遮音対策が不足しているか、吸音と遮音の役割を混同してしまっています。この記事で解説した基礎知識をもとに、あなたの環境と目的に合った防音対策を選んでください。
Bo-On Roomでは、OTODASU防音室シリーズをはじめ、吸音材・遮音パネル・制振素材まで防音に必要なすべての素材を取り揃えています。製品選びに迷ったら、お気軽にお問い合わせください。
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