【広告】この記事には Amazon.co.jp へのアフィリエイトリンクが含まれます。Amazonのアソシエイトとして、Bo-On Room は適格販売により収入を得ています。Amazon へのリンク先の製品は当店の取扱商品ではなく、当店は使用・測定をしていません。
遮音シートを買ったものの、「どうやって壁に留めるのか」で手が止まる方は多いです。厚さ1.2mmのシートでも1㎡あたり約2kgあり、吸音材と同じ感覚でテープで貼ると落ちてきます。
この記事では、メーカーが示している正式な施工方法と、賃貸で壁を傷つけずに使う3つのやり方を分けて説明します。
前提を1行:遮音シートは音漏れを減らすための重い材料で、部屋の中の響きは減りません。響きを減らすのは吸音材の役目です。→ 吸音と遮音の違い
立場の開示:Bo-On Room は吸音材と簡易防音室の販売店で、遮音シートは販売していません。この記事に出てくる製品を当店は使用も測定もしていません。仕様と施工方法は各メーカーの公式ページを2026年10月2日に確認したものです。
遮音シートの仕様:まず重さを知る
貼り方を決める前に、重さを確認してください。留め方はほぼ重さで決まります。
| 製品 | 厚さ | 寸法 | 面密度(1㎡の重さ) | 1巻の重さ |
|---|---|---|---|---|
| 大建工業 遮音シート 940SS | 1.2mm | 940mm×10m | 2.0kg/㎡ | 19kg |
| 大建工業 遮音シート 455H | 2.8mm | 455mm×6m | 4.2kg/㎡ | 11.5kg |
| 大建工業 粘着遮音シート 940N | 2.8mm | 940mm×10m | 3.2kg/㎡ | 30kg |
| ゼオン化成 サンダム CZ-12 | 1.2mm | — | 2.1kg/㎡ | — |
出典:DAIKEN 製品ページ「遮音シート」[1]、ゼオン化成「サンダム」製品ページ[2](いずれも2026年10月2日確認)。「—」は当該ページに記載がなかった項目です。
天井高2.4mの壁に、幅940mmのシートを1枚(床から天井まで)貼ると、面積は約2.26㎡。面密度2.0kg/㎡なら1枚で約4.5kgになります。2リットルのペットボトル2本以上を、壁紙の上に貼り付けて支えることになります。これが、吸音材と同じ貼り方では持たない理由です。
メーカーが示す正式な貼り方(持ち家・リフォーム向け)
DAIKEN は公式の「よくあるご質問」で、遮音シート 940SS・940SSE の壁への施工方法を次のように説明しています[3]。
- 柱・間柱に、ステープル(タッカーの針)で縦張りする
- 柱・間柱の上で、シート同士が10mm以上重なるように張る
- その上から横胴縁を取り付け、石膏ボードなどで仕上げる
同じページには、シートの上から直接石膏ボードを張ると、柱と間柱の位置でシートの厚みが違うためボードが波打つ、という注意も書かれています。つまり遮音シートは、壁の中に入れる「下地材」です。製品ページでも用途は「壁・天井下地材」、特長は「防音内装材と併用で効果的」とされています[1]。
ここから分かることが2つあります。
- 遮音シートは単体で仕上げ材として使うものではなく、石膏ボードなどと重ねて使う前提の材料である
- 壁紙の上に貼る方法は、メーカーの施工方法には含まれていない
持ち家で壁を作り直すなら、この正式な方法に従ってください。壁の中の作業は、コンセントや配線の扱いが絡むため、リフォーム業者に頼むのが確実です。
貼る前に知っておくこと:1枚足しても、増える遮音はわずか
遮音の基本は「質量則」です。壁の面密度(1㎡あたりの重さ)が2倍になると、音を遮る量は理論上およそ6dB増えます。逆に言うと、重さが少ししか増えなければ、効果も少ししか増えません。
たとえば石膏ボード1枚(12.5mm厚・約9kg/㎡前後)の壁に、2.0kg/㎡の遮音シートを1枚足した場合、面密度は約11kg/㎡。質量則で計算すると増える分は2dB弱です。これは理論上の計算で、実際の壁は構造や隙間で変わりますが、「シート1枚で隣の音が消える」ことは期待できない、という目安にはなります。
賃貸で壁を傷つけない3つのやり方
賃貸ではタッカーを壁に打てません。現実的な方法は次の3つです。上から順に、安全で、はがすときの心配が少ない方法です。
方法1:柱を立ててパネルにする(壁に触れない)
床と天井の間に突っ張る金具(2×4材用のアジャスター)で柱を立て、そこに合板を留め、合板に遮音シートを貼る方法です。シートはタッカーで合板に留められるので、メーカーの施工方法にいちばん近い形になります。壁紙には触れません。
- 柱の間隔は60〜90cm。合板は柱にビスで留める(壁には穴をあけない)
- シートは合板の上で10mm以上重ね、継ぎ目をテープでふさぐ
- 室内側に吸音材を重ねると、部屋の響きも一緒に抑えられる
手順の詳細は 賃貸で防音シートを使う方法 の「突っ張り方式」に書いています。
方法2:板に貼って立て掛ける
合板やプラスチック段ボールに遮音シートを貼り、壁に立て掛ける方法です。柱を立てるより手軽ですが、板が倒れないように、家具で押さえるか、上端を突っ張り棒で受けてください。板と壁、板と板の間に隙間があると、そこから音が抜けます。
方法3:壁に直接貼る(おすすめ度は低い)
どうしても壁に直接貼る場合は、次の3点を守ってください。
- 下地を作る:壁紙に幅の広いマスキングテープを貼り、その上に両面テープを貼る。両面テープを壁紙に直接貼らない
- テープだけで支えない:1枚で約4.5kgあります。上端を石膏ボード用のピンフックで数か所受け、テープは「ずれ止め」と考える。フックの耐荷重は製品ごとの表示を確認する
- 小さく切って貼る:床から天井までの1枚ものを貼らず、扱える大きさに切り、継ぎ目を重ねる
板に貼るときの手順(方法1・2共通)
- 測る:板の大きさに合わせて、シートに切る線を引く。継ぎ目で10mm以上重ねる分を足しておく
- 切る:床に広げ、定規を当ててカッターで切る。1.2mm厚なら数回なぞれば切れる。刃はこまめに折る
- 仮留めする:板の上端からシートを当て、テープで仮留めして位置を決める。重いので、できれば2人で持つ
- 留める:タッカーで上端から下へ、たるみを伸ばしながら留めていく。テープで留める場合は、上端と四辺、中央に格子状に貼る
- 継ぎ目をふさぐ:重ねた部分の上から気密テープかアルミテープを貼る
- 立てる:板と壁、板と板、板と床・天井の間の隙間をできるだけ小さくする。隙間が大きいと、そこから音が回り込む
用意する道具は、メジャー、長い定規、カッター、タッカー(または両面テープ)、気密テープ、軍手です。シートの切り口で手を切らないよう、軍手をして作業してください。
テープの選び方:下地・固定・継ぎ目で役割が違う
| 役割 | 使うもの | 注意 |
|---|---|---|
| 下地(壁紙を守る) | 幅の広いマスキングテープ(壁紙の下貼り用) | 壁に直接貼る方法3でだけ必要 |
| 固定(板にシートを留める) | タッカー、または強力な両面テープ | 板に留めるならタッカーが確実 |
| 継ぎ目をふさぐ | 気密テープ、アルミテープ | 継ぎ目は重ねたうえでテープを貼る |
ゼオン化成はサンダムの注意事項として、仮留めにはアクリル系の粘着テープを使うこと、5℃以下ではシートが硬くなり、曲げにくくなったり折れ・割れが出たりする場合があることを挙げています[2]。冬に届いたシートは、室温になじませてから広げてください。
製品の例を挙げます。いずれも当店では販売していないため、Amazon の販売ページへ移動します。
- 下地:カモ井 mt CASA LINING 100mm×20m(壁紙の下貼り用マスキングテープ)(Amazon)
- 固定:3M スコッチ 超強力両面テープ プレミアゴールド 粗面用(Amazon)
- 上端を受ける:石膏ボード用 スリーピンフック(Amazon)
- 柱を立てる:LABRICO 2×4アジャスター(Amazon)
場所別:壁・天井・ドア・床に貼るときの注意
| 場所 | 貼れるか | 注意 |
|---|---|---|
| 壁 | ○(賃貸はパネル化が第一) | 継ぎ目を重ねてふさぐ。コンセント周りはふさがない |
| 天井 | △(下地に留める工事向け) | テープで貼ると落下の危険が大きい。賃貸ではおすすめしません |
| ドア | △ | 重さで丁番に負担がかかる。先に隙間テープで隙間をふさぐ |
| 床 | × | DAIKEN は製品ページの注意事項で、床の下地に使っても防音の効果はないとしている[1]。足音には専用の防音マットを使う |
床の足音対策は 子供の足音を下階に響かせない方法 に、窓からの音は 防音カーテンの効果と限界 にまとめています。
遮音シートと吸音材を重ねるときの順番
両方を使うなら、壁側に遮音シート、室内側に吸音材の順です。遮音シートは表面が硬く、音を跳ね返します。シートだけを貼ると、部屋の中の響きはむしろ強く感じることがあります。室内側に吸音材を重ねると、跳ね返った音を吸ってくれます。
吸音材の留め方(両面テープ・面ファスナー・虫ピン)は 吸音材の貼り方(賃貸OKの5つの方法) に詳しく書いています。
遮音シートの製品例
Amazon で購入数の表示が多かった製品です(2026年10月2日に記録)。型別の集計は 吸音材は何が売れている?型別の売れ筋調査 にあります。
- ロール:遮音シート 1.2mm×940mm×10m(TS-12)(Amazon)
- 国内メーカー品:大建工業 遮音シート 940SS(Amazon)
- カット済み:YOPIN 遮音シート 2mm 30cm角(Amazon)
ロールは面積あたりが安く、広い面に向きます。ただし1巻が重く(大建工業 940SS は19kg)、受け取りと保管の場所が必要です。カット済みは小さな面や、試しに使ってみたい場合に向きます。
よくある失敗
- 両面テープだけで天井まで1枚で貼る:時間がたつと重さでテープが負け、上から落ちてきます。上端を受ける、小さく切る、を守ってください
- 継ぎ目を突き合わせにする:隙間から音が抜けます。10mm以上重ねてテープでふさぎます
- 壁1面だけ貼って終わりにする:音はドア・窓・床から回り込みます。弱いところから先に対策します
- 響きを消したくて遮音シートを貼る:響きには吸音材です。目的が違います
壁に何かを貼る方法では足りない、音漏れをしっかり減らしたい、という場合は、部屋の中に置く箱型の防音室という選択肢があります。→ 組み立て式防音室の比較
よくある質問
遮音シートは両面テープで貼れますか?
板に貼るなら使えます。壁紙に直接貼る場合は、厚さ1.2mmのシートでも1㎡あたり約2kgあるため、テープだけで支えるのはおすすめしません。マスキングテープで下地を作り、上端をピンフックで受けたうえで、テープはずれ止めとして使ってください。
継ぎ目はどのくらい重ねればいいですか?
DAIKEN は遮音シート 940SS・940SSE について、柱・間柱の上で10mm以上重ねるよう案内しています。重ねたうえで、気密テープやアルミテープでふさぐと隙間が残りにくくなります。
賃貸でいちばん安全な貼り方はどれですか?
壁に貼らない方法です。床と天井の間に柱を立てて合板を留め、その合板に遮音シートを貼ります。壁紙に触れないので、はがすときに壁紙を傷める心配がありません。
遮音シートを貼れば隣の音は聞こえなくなりますか?
1枚貼るだけでは大きくは変わりません。遮音は重さで決まり、面密度2kg/㎡のシートを1枚足して増える分は、計算上わずかです。ドアや窓の隙間をふさぐこと、石膏ボードなどと重ねて重さを足すことが必要です。
天井に遮音シートを貼ってもいいですか?
下地に留めて石膏ボードで覆う工事なら使えます。テープで天井に貼る方法は、落下の危険が大きいためおすすめしません。
出典
- [1] DAIKEN 製品ページ「遮音シート」(455H・940B・940SS・940SSE・940N の厚さ・寸法・重量・面密度・用途・注意事項)。2026年10月2日確認。
- [2] ゼオン化成「サンダム(軟質遮音シート)」製品ページ(CZ-12 の厚さ・面密度・使用温度・仮留めの注意)。2026年10月2日確認。
- [3] DAIKEN よくあるご質問「遮音シート940SS・940SSEの壁への施工方法を確認したいのですが?」。2026年10月2日確認。
Amazonへのリンクについて:この記事から Amazon.co.jp へのリンクはアフィリエイトリンクです(Amazonアソシエイト)。読者の支払う金額は変わりません。製品名は記録日のものです。最新の価格と仕様は各販売ページで確認してください。

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吸音材は何が売れている?型別の売れ筋調査(2026年10月)